科目名  　社会心理学概論　「社会心理学入門：第1部」

　この講義では、社会心理学における実験的研究を中心に取り上げ、これまでに実験社会心理学の分野で蓄積されてきた知見に基づいて、人間の社会的行動をどのように理解したらよいかを考える。具体的には、社会心理学の実験的方法の論理、社会的認知、態度変化、集団内行動、集団間行動、社会的行動の文化差などに関する実証的な研究について解説する。　

受講にあたって、特別な知識は必要としないが、心理学についての基礎的な知識があることが望ましい。

参考文献は授業中に指示する。

科目名  　実験社会心理学演習　「比較文化心理学」

社会心理学における比較文化的研究をとりあげる。テキストだけでなく、そこで引用されている重要な論文の購読を行う。その他、毎回、実験・調査およびさまざまな社会的事象に関する因果解釈の可能性について議論する。科学的な研究を行う際には、別解釈の可能性について、常に考える必要があるので、その訓練のためである。テキストは、Nisbett, R.E. (2003). The geography of thought. Free Pressを用いる。その他の講読文献は、授業の際に指示する。なお、受講者には毎週レポートが課されることになる。受講は、社会心理学専修課程の学生に限定する。

科目名  　社会心理学実験実習（�T） 「社会心理学実験実習：第1部」

　この実習では，社会心理学での実験の実施方法と報告方法の基礎を理解する．参加者は，実験データを収集し，それを分析，考察して，レポートにまとめる．

実験は，基礎心理学的な知覚や記憶に関するものから，社会心理学的な対人魅力や対人認知に関するものまで含んでいる．履修は社会心理学専修課程の学生および進学内定者に限定する．

科目名  　社会心理学実験実習(�U) 「社会心理学実験実習:第2部」

　　社会心理学のいくつかの分野における実験を経験する．受講生は少人数のグループに分かれ，実験材料の作成から，実験の実施，データ分析を共同で行なう．これらの作業は，授業時間以外の時間に行なわれることがある．レポートは，個人作成とする．いずれの課題についても，公開の発表会で報告しなければならない．

この授業では，実験データをコンピュータを利用して統計的に分析することになるので，統計関係の授業とコンピュータ関係の授業を平行して受講しなければならない．具体的な講義名については、オリエンテーションで指示する。なお，受講は，社会心理学実験演習(�T)「社会心理学実験演習:第1部」を既習の社会心理学専修課程の学生に限定する．

科目名  　社会心理学実験実習(�V) 「社会心理学実験実習:第3部」

　第2部に続いて，社会心理学のいくつかの分野における実験を経験する．受講生は少人数のグループに分かれ，実験材料の作成から，実験の実施，データ分析を共同で行なう．これらの作業は，授業時間以外の時間に行なわれることがある．

　レポートは，個人作成とする．いずれの課題についても，公開の発表会で報告しなければならない．この授業では，実験データをコンピュータを利用して統計的に分析することになるので，統計関係の授業とコンピュータ関係の授業を平行して受講しなければならない．具体的な講義名については、オリエンテーションで指示する。なお，受講は，社会心理学実験演習(�U)「社会心理学実験演習:第2部」を既習の社会心理学専修課程の学生に限定する．

科目名  　社会心理学概論　「社会心理学入門：第2部」

　本講義は社会心理学入門の第２部として，半ば第１部の応用編，半ばマクロな社会心理学の概説にあてられる．必須ではないが第１部の講義も聴講していることが望ましい．

この講義では，私たちが社会に対して持つイメージ，またそのイメージに基づいて行う行動とその社会的なインパクトについて議論することを目的とし，対人コミュニケーション，ソーシャル・ネットワーク，マスコミュニケーションといった一連のコミュニケーション関連テーマを論ずる一方，世論，消費者行動，価値意識，投票行動といったマイクロ＝マクロ・リンケージに関わる領域を検討する．さらに，私たちの「常識」やステレオタイプ，あるいは俗信を成り立たせている社会的現実感の問題についても議論していく．準テキストとして池田『社会のイメージの心理学』（サイエンス社），安藤・大坊・池田『社会心理学』（岩波書店），池田『コミュニケーション』（東大出版会）を挙げておく．

科目名  　応用社会心理学演習　「リアリティの社会心理学」

　認知社会心理的なアプローチがいかにわれわれの日常的な認識と関わるのか，いくつかの代表的な領域の中で議論していく．社会心理学の主要な理論的テーマや社会心理学的な含意を持つ社会問題に関し，毎週全員で議論していく．論題の対象は，コミュニケーションとは何か，人はなぜ社会全体の動きを気にするのか，他者とは何か，あるいはより現実に密接した諸問題など，「自分で社会心理学的に考える」課題を用意する．今年は諸種の社会的問題に対してどんな実証研究のアプローチが可能か，頭をひねる課題を主として考えていきたい。学生は授業参加のためかなりの準備を必要とし，課外での議論の機会も必要となる．また毎週レポートを提出する．もちろん，演習時の積極的な発言が重要であるのは言うまでもない．

科目名  　実験社会心理学演習　「認知社会心理学」

　社会的認知研究の主要なトピックである、社会的動機付けや他者に対する判断過程、認知と感情との関連に焦点を当てて議論する。テキストとしてWeiner, B(2006). Social motivation, justice, and the moral emotions. LEAを用い、テキスト、およびテキスト内で取り上げられている主要文献を購読する。また、文献の購読を通して、社会的認知研究における理論やモデルの役割、個人差要因を考慮する意義、社会的認知に関する知見の応用可能性と適用の限界について考察する。受講者には毎回のレポート提出と、それに基づく授業内での積極的な発言が求められる。なお、受講は社会心理学専攻の学生に限定する。

社会心理学調査に必要な調査理論と技術の習得を目的とし，実習と講義を行う．仮説の設定から、調査の設計，分析，報告書の作成までの一連の過程を実習する．なお、実習は受講者をいくつかの小班に分けて行うので、出席が前提である．

実習と並行して講義を行う．講義の主な内容は，社会調査における調査の設計，標本調査理論，分析手法の解説である．レポートの出題および解答の収集，各班への連絡などは，電子メールで行う予定である．

備考：テキスト使用，原純輔，海野道郎「社会調査演習」東京大学出版会

科目名  　社会心理学調査実習（�U） 「社会心理学調査実習（後半）」

　社会調査による社会心理学の実証研究の方法論及び技術を習得することを目的とする。前半に学んだ調査理論と方法の概説を踏まえて、後半は調査の全過程を実習を通して学習する。具体的には、テーマ別に小グループに分かれて仮説の設定、調査票の作成、標本抽出（サンプリング）、データ収集、分析を行う。最終的には各人が調査研究の学術論文のフォーマットに則ったレポートにまとめて提出する。調査実習には多大の時間と労力を要するが、社会調査研究の全過程を自ら参加、遂行して学習する貴重な機会を提供するであろう。

なお、受講は前年度に「社会心理学調査実習（前半）」を履修したものに限る。

　心理学研究と統計的方法との関係について概観したうえで，調査や実験で得られるデータを解析するための具体的方法と，その背後にある統計的な考え方や理論について解説する。主な内容は以下の通り。

  １．心理学研究と統計

  ２．分布の記述的指標とその性質

  ３．相関関係の把握と回帰分析

  ４．確率モデルと標本分布

教科書：南風原『心理統計学の基礎−統合的理解のために』（有斐閣，2002年）

　心理学研究と統計的方法との関係について概観したうえで，調査や実験で得られるデータを解析するための具体的方法と，その背後にある統計的な考え方や理論について解説する。主な内容は以下の通り。

  １．心理学研究と統計

  ２．分布の記述的指標とその性質

  ３．相関関係の把握と回帰分析

  ４．確率モデルと標本分布

教科書：南風原『心理統計学の基礎−統合的理解のために』（有斐閣，2002年）

心理学に関連した学問領域はきわめて広く（細胞レベルの情報伝達から個々人の認知過程，個人と社会の相互作用まで），また対象とする相手も実に多様である（ヒト以外の動物から，乳幼児，障害者，健常成人，コンピュータまで）。専門課程で心理諸科学を学び始める諸君を対象とするこの講義では，（１）この分野の代表的な研究方法を提示し，広大な学問分野を俯瞰する，と同時に（２）すべての心理学的研究に共通する実証主義的な人間観について考えていく。心理諸科学における問題の見つけ方，仮説と予測の立て方，実験や調査のデザインなどを学んでほしい。

　この演習では政治、経済、流行、社会問題など、様々な領域における「世論」の基礎にあるマイクロなプロセスを、主として社会的認知の視点から考察すると同時に、そうしたマイクロレベルの現象がマクロレベルの「世論」現象にどのようなメカニズムを介して結びついているのかについても考えていきたい。参加者は毎回指定された文献を読んだ上で、討論に参加することが求められる。また、最低１度はレポートの提出を行うことが義務付けられる。

　現実に起きている出来事やそれらに関する評論的な言説を、抽象的ではあるが実証性のある理論と結びつけるイマジネーションに富んだ学生の参加を歓迎する。

科目名  　社会心理学特殊講義「応用多変量解析」

講義の内容は，統計学に関する基本的な知識を前提として「多変量解析」の一般的な手法を学習することであるが，講義の水準は隔年で初・中級と中・上級として実施している．平成18年度は中・上級の年度にあたる．

　最初の段階で，1変量データに関する統計解析の復習，「データ解析」の解説，多変量解析の応用に必要な範囲の線形代数など，基本的な概念を復習し，関連して正規分布を中心とする数理統計の基本的な内容の整理も行う．この部分に関しては，中級程度の統計学の理解を確実にすることを目標とする．予備知識次第では相当量の練習課題と取り組む必要がある．

　続いて，実際のデータ解析とその結果の解釈ができるようになることを最終的な目標として，重回帰分析，分散分析，主成分分析，正準相関分析，クラスター分析，因子分析の考え方を学ぶとともに，統計解析用のコンピュータソフトウェアによる演習を実施する．

　統計学の基礎知識にかける時間と，多変量解析の手法を学ぶための時間は，受講生の反応を見てから配分を調整する予定である．さらに高度な話題については，受講生諸君の理解を確認した上で，余裕があれば紹介することにしたい．

科目名  　社会心理学特殊講義「依頼と説得の心理学」

本講義においては、社会心理学の研究領域の内、対人レベルにおける影響行動(influencing attempt)に焦点を当てます。社会的影響、対人的影響(interpersonal influence)と呼ばれている領域です。まず、対人的影響に含まれる現象を分類し、各現象について具体的な研究例を挙げながら概観していきます。対人的影響には、与え手(influencing agent)が意図せずに受け手に影響を与えている現象として、社会的促進や社会的手抜き、行動感染、情動感染なども含まれます。通常の影響（働きかけ）は、与え手が意図的に行うものであり、依頼・要請時に用いられる影響手段、論拠を提示して受け手の態度や行動を変容させようとする説得のプロセスが研究されています。本講義の目標は、対人的影響に関連する諸現象を理解し、それらの現象を規定している要因やプロセスを明らかにしていくことです。

　本講義のキーワードは、対人的影響、依頼･要請、説得、態度、説得メッセージ、精緻化可能性理論、計画行動理論です。

【指導方法】

　基本的には講義形式の授業です。PowerPoint資料を用いて授業を進める予定です。また、受講生の理解が深まるように、ビデオを視聴することも計画しています。

【成績評価の方法】

　定期試験とときどき実施する小テストとの合計によって成績をつけます。

【テキスト】

　特に使用しません。下記は、参考文献です。それ以外の文献は、授業中に紹介します。

チャルディーニ, R. B.  (1991).  影響力の武器　誠信書房　\3,466

Dillard, J. P. & Pfau, M.  (2002).  The persuasion handbook: Development in theory and practice.  Thousand Oaks, CA: SAGE.

深田博己　(2002).　説得心理学ハンドブック　−説得コミュニケーション研究の最前線−　北大路書房　\8,400

科目名  　社会心理学特殊講義　「対人関係論」

対人関係はわれわれにどのような影響を及ぼすのか。この問題について、以下のテーマに関する具体的な研究を題材として考察する。

（１）対人関係の適応維持・促進機能

（２）対人認知過程

（３）自己と対人関係

（４）集団内、集団間文脈における対人関係

（５）文化と対人関係

（６）ソーシャル・キャピタルと対人関係

科目名  　卒業論文・特別演習指導

　それぞれの指導教官による個別的な論文指導

科目名  　多分野講義　Culture and Emotion

          This course will be a seminar on the topic of culture and emotion. We will explore the nature of culture, and emotion, and how they interact with each other. We will study the universal bases of emotion, pointing to its pancultural and biologically innate sources, reading original work by Darwin, Tomkins, and Ekman. But we will also study how the experience and ideology of emotion may be culturally constructed, examining the work of Kitayama, Mesquita. We will examine recent work on emotion and culture that point to new universal expressions, such as that by Matsumoto, Keltner, and Tracy. Overall this seminar will provide students with a deeper understanding of the nature of culture, emotion, basic human nature, and the influence of culture on mental processes and behaviors.

科目名  　社会心理学特殊研究「応用多変量解析」

講義の内容は，統計学に関する基本的な知識を前提として「多変量解析」の一般的な手法を学習することであるが，講義の水準は隔年で初・中級と中・上級として実施している．平成18年度は中・上級の年度にあたる．

　最初の段階で，1変量データに関する統計解析の復習，「データ解析」の解説，多変量解析の応用に必要な範囲の線形代数など，基本的な概念を復習し，関連して正規分布を中心とする数理統計の基本的な内容の整理も行う．この部分に関しては，中級程度の統計学の理解を確実にすることを目標とする．予備知識次第では相当量の練習課題と取り組む必要がある．

　続いて，実際のデータ解析とその結果の解釈ができるようになることを最終的な目標として，重回帰分析，分散分析，主成分分析，正準相関分析，クラスター分析，因子分析の考え方を学ぶとともに，統計解析用のコンピュータソフトウェアによる演習を実施する．

　統計学の基礎知識にかける時間と，多変量解析の手法を学ぶための時間は，受講生の反応を見てから配分を調整する予定である．さらに高度な話題については，受講生諸君の理解を確認した上で，余裕があれば紹介することにしたい．

科目名  　社会心理学特殊研究「対人関係論」

対人関係はわれわれにどのような影響を及ぼすのか。この問題について、以下のテーマに関する具体的な研究を題材として考察する。

（１）対人関係の適応維持・促進機能

（２）対人認知過程

（３）自己と対人関係

（４）集団内、集団間文脈における対人関係

（５）文化と対人関係

（６）ソーシャル・キャピタルと対人関係

科目名　社会心理学特殊研究　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　Academic Writing and Presentation Skills in the Behavioral and Social Sciences

This course is designed to provide an advanced, rigorous introduction to academic writing and presentation skills for graduate students in the social and behavioral sciences. The major goal of the course is twofold: (a) to become familiar with the styles of academic writing in professional journals and oral presentation skills at conferences, and (b) to practice such skills in the classroom. The language of instruction is mainly English with some Japanese if necessary. Throughout the term, students are expected to participate in classroom activities (e.g., presentation, critiques, discussion), to complete weekly exercises and one APA-formatted full report with several drafts. The course also assumes that students have access to some empirical data for data analysis and are familiar with statistical data analytic techniques. The following textbooks will be used in class; thus, you might wish to procure them if you are serious about the course. Other relevant readings will be distributed in class. The course enrollment is limited to 20 graduate students only in order to assure individualized attention. The registered students are expected to complete all the requirements of the course! No dropping out or withdrawal in the middle of the term is allowed! 

Readings (*=required):   

*American Psychological Association (2001). Publication manual of the American Psychological Association (5^th ed.). Washington, D.C.: Author. 

Fowler, H. R., & Aaron, J.E. (2001). The Little, Brown Handbook (8^th ed.). New York: Longman.

*Gelfand, H. et al. (2002). Mastering APA style: Student’s workbook and training guide. Washington, D.C.: American Psychological Association.

*Miller, J.E. (2005). The Chicago guide to writing about multivariate analysis. Chicago: University of Chicago Press.

*Nicol, A.A.M., & Pexman, P.M. (1999). Presenting your findings: A practical guide for creating tables. Washington, D.C.: American Psychological Association.　 

*Nicol, A.A.M., & Pexman, P.M. (2003). Displaying your findings: A practical guide for creating figures, posters, and presentations. Washington, D.C.: American Psychological Association.　 　　

Merriam-Wesbster’s Collegiate Dictionary (11^th ed.). (2003). Springfield, MA: Merriam-Webster.

Strunk, W., & White, E.B. (2000). The elements of style (4^th ed.). Boston: Allyn & Bacon.

科目名  　社会心理学特殊研究　Culture and Emotion

          This course will be a seminar on the topic of culture and emotion. We will explore the nature of culture, and emotion, and how they interact with each other. We will study the universal bases of emotion, pointing to its pancultural and biologically innate sources, reading original work by Darwin, Tomkins, and Ekman. But we will also study how the experience and ideology of emotion may be culturally constructed, examining the work of Kitayama, Mesquita. We will examine recent work on emotion and culture that point to new universal expressions, such as that by Matsumoto, Keltner, and Tracy. Overall this seminar will provide students with a deeper understanding of the nature of culture, emotion, basic human nature, and the influence of culture on mental processes and behaviors.

科目名　　社会心理学演習「集団過程の研究」

実験社会心理学の視点から「集団過程」に焦点を当てて検討する。これまでの理論的および実証的研究を批判的に吟味した上で、受講者には実証研究を提案することを求める。

テキストは最初の授業で指示する。また、この授業における発表とディスカッションは主に英語を使用して行う。履修は社会心理学専門分野の学生に限定する。

科目名  　社会心理学演習「政治的認知」                                                                 

　演習である。社会的認知の社会的共有を中心に、「政治」に限らず、広い意味で、対人的ネットワークやマスメディアのもたらす認知の共有過程に関心を持ち、ディスカッションを行う。この数年、集団形成・コミュニケーションのもたらす社会的な帰結に関心を持って検討を進めている。social capital論などがそれに該当する。参加者は社会心理学に限らず、政治学、認知心理学、コミュニケーション研究に関心を有し、積極的に討論に加わりうることが望ましい。各人は交替で各論文・著書のレジュメを発表する他、毎週授業当日までにその日の該当論文・著作を読み、電子メールで予めコメントを提出することが求められる。授業の半分はそれらに基づいた討論で占められる。この1、2年で対象とした図書は、インフォーマルな集団における政治コミュニケーションとアイデンティティに関わる研究書、マスメディアのもたらす政治的影響力に関し情報処理的視点から分析した研究書など数冊であった。今年度もこれらに近接した領域で授業を進める。

社会的認知領域における主要なトピック（ステレオタイプ、自己・自己制御、社会的判断バイアス、自動的処理と統制的処理、認知と感情との関係、原因や責任の帰属など）に関する実験論文、展望論文を取り上げ、文献を購読するとともに、議論を行う。受講者は担当の文献に関するレジュメを作成し発表するほか、授業当日までに該当論文に対するコメントを提出すること。なお、履修は社会心理学専門分野の学生に限定する。

学生にはいくつかの実験プロジェクトに参加することが求められる。実際に実験を行いながら、研究計画の立案、実験の実施、および論文の作成について指導する。

この授業では英語を用いて自分の意見を表明することを奨励する。

履修は社会心理学専門分野の学生に限定する。

学生にはいくつかの実験プロジェクトに参加することが求められる。実際に実験を行いながら、研究計画の立案、実験の実施、および論文の作成について指導する。

この授業では英語を用いて自分の意見を表明することを奨励する。

履修は社会心理学専門分野の学生に限定する。

リサーチミーティング形式の授業である。主として修士論文・博士論文、また院生も含めた他の共同研究に関わる世論調査の計画・実施・分析・論文執筆指導、および学会発表等の指導を行う。院生は毎回発表の義務を負い、そこで討論し尽くし、参加者を説得しきることができなければ、論文は執筆できない。

また、１ヶ月に１度のベースで池田ゼミの卒論指導学生の研究発表があり、院生はその卒論作成にもアドバイザーとして参加する。この過程を通じて、特定の仮説の元にデータを取得し分析するとはどういうことか、論文を執筆することはどういうることかを修得することが目指される。

　全体では、年間２０本近い論文をその発想から仮説形成、データ取得、分析、検証まで検討することになる。授業時間も３時間から５時間に及ぶ。プロになるための当然の教育である。

なお、本年度後半は半分ほどのミーティングを英語によって行う。

研究計画の立案、実験の実施、データ分析、論文の作成、学会発表について指導を行う。学生は、研究プロジェクトに参加し、そこでの諸活動を通して研究者として必要な力を習得することになる。また、随時、英語による発表や議論の時間を設ける。なお履修は社会心理学専門分野の学生に限定する。

　それぞれの指導教官による個別的な論文指導

それぞれの指導教官による個別的な論文指導

This course is designed to provide an advanced, rigorous introduction to academic writing and presentation skills for graduate students in the social and behavioral sciences. The major goal of the course is twofold: (a) to become familiar with the styles of academic writing in professional journals and oral presentation skills at conferences, and (b) to practice such skills in the classroom. The language of instruction is mainly English with some Japanese if necessary. Throughout the term, students are expected to participate in classroom activities (e.g., presentation, critiques, discussion), to complete weekly exercises and one APA-formatted full report with several drafts. The course also assumes that students have access to some empirical data for data analysis and are familiar with statistical data analytic techniques. The following textbooks will be used in class; thus, you might wish to procure them if you are serious about the course. Other relevant readings will be distributed in class. The course enrollment is limited to 20 graduate students only in order to assure individualized attention. The registered students are expected to complete all the requirements of the course! No dropping out or withdrawal in the middle of the term is allowed! 

Readings (*=required):   

*American Psychological Association (2001). Publication manual of the American Psychological Association (5^th ed.). Washington, D.C.: Author. 

Fowler, H. R., & Aaron, J.E. (2001). The Little, Brown Handbook (8^th ed.). New York: Longman.

*Gelfand, H. et al. (2002). Mastering APA style: Student’s workbook and training guide. Washington, D.C.: American Psychological Association.

*Miller, J.E. (2005). The Chicago guide to writing about multivariate analysis. Chicago: University of Chicago Press.

*Nicol, A.A.M., & Pexman, P.M. (1999). Presenting your findings: A practical guide for creating tables. Washington, D.C.: American Psychological Association.　 

*Nicol, A.A.M., & Pexman, P.M. (2003). Displaying your findings: A practical guide for creating figures, posters, and presentations. Washington, D.C.: American Psychological Association.　 　　

Merriam-Wesbster’s Collegiate Dictionary (11^th ed.). (2003). Springfield, MA: Merriam-Webster.

Strunk, W., & White, E.B. (2000). The elements of style (4^th ed.). Boston: Allyn & Bacon.

講義題目　　　Culture and Emotion

          This course will be a seminar on the topic of culture and emotion. We will explore the nature of culture, and emotion, and how they interact with each other. We will study the universal bases of emotion, pointing to its pancultural and biologically innate sources, reading original work by Darwin, Tomkins, and Ekman. But we will also study how the experience and ideology of emotion may be culturally constructed, examining the work of Kitayama, Mesquita. We will examine recent work on emotion and culture that point to new universal expressions, such as that by Matsumoto, Keltner, and Tracy. Overall this seminar will provide students with a deeper understanding of the nature of culture, emotion, basic human nature, and the influence of culture on mental processes and behaviors.