2014年度 学会活動

2014/2/26

Matsumoto, R., Sakurai, R., Watanabe, T., & Karasawa, K.

The Effects of Belief in Free Will on Retaliatory Aggression

Thursday, February 26, 7:00 PM - 8:30 PM

2014/2/27

Futaki, N., Watanabe, T., Sakurai, R., & Karasawa, K.

Entitativity and ageism: When do we help or neglect elderly people?

Friday, February 27, 8:00 AM - 9:30 AM

2014/2/28

Sakurai, R., Watanabe, T., & Karasawa, K.

Fulfilled goal as license to indulge: The effects of ego depletion and recalling past goal achievement on self-regulation

Saturday, February 28, 12:30 PM - 2:00 PM

 

Hashimoto, T., & Karasawa, K.

How Perceived Control and Justice Beliefs Affect One’s Forgiveness Toward an Unjust Other

Saturday, February 28, 8:00 AM - 9:30 AM

信原先生@東大主催の道徳・社会的認知研究会にて、唐沢が話題提供をします。
ほかにも、興味深い話題提供がありますので、ぜひご参加ください。
 
日時:2月14日(土)11:00-17:30
場所:東京大学駒場キャンパス16号館107号室
プログラム
11:00-12:00 打合せ会
12:00-13:00 昼休み
13:00-14:00 唐沢かおり(東京大学)
「自由意志問題の展開に向けて:社会心理学からの考察」
14:00-15:00 山本芳久(東京大学)
「トマス・アクィナスの感情論:肯定の哲学」
15:00-15:30 (休憩)
15:30-16:30 亀田達也(東京大学)
「ヒトの高次共感をめぐって」
16:30-17:30 鈴木真(南山大学)
「倫理学と経済学における帰結主義的伝統と価値の測定:自然主義の一局面」
 
概要
唐沢かおり「自由意志問題の展開に向けて:社会心理学からの考察」
近年、社会心理学の分野でも、自由意志信念や決定論的な信念と、向社会的行動や自己制御、攻撃行動、道徳的判断との関係についての実証的知見が蓄積されつつある。これは、両信念が道徳的主体としての私たちの行動の心的基盤となる可能性を示唆するものであり、「自由意志と決定論」に関する議論を重ねてきた分析哲学と連携しつつ、「自由意志を持つ道徳的主体(Moral agent)」という人間観との整合性、そのような人間観の妥当性、さらには、その社会的含意を考察することが求められている。しかし、そのためには、方法論的問題の解決と、社会心理学が蓄積してきた道徳的判断や自己制御に関する成果との関連付けが不可欠であろう。本発表では、関連する社会心理学的知見を参照しつつ、社会心理学の立場から自由意志信念に関する知見を理解するためのフレームを議論する。その上で、発表者がかかわっている実証的知見を紹介し、今後の研究が取り扱うべき論点について考察する。
 
山本芳久「トマス・アクィナスの感情論:肯定の哲学」
哲学史において「感情」という主題が取り上げられるさいには、古代ギリシアのプラトンやアリストテレス、ストア派、近代のデカルトやスピノザなどが取り上げられることが多く、西洋中世哲学は無視されがちである。それに対して、今回の発表では、拙著『トマス・アクィナス肯定の哲学』(慶應義塾大学出版会、2014年)をもとに、哲学・神学を架橋する仕方で感情についての体系的考察を展開したトマスの感情論を紹介し、隣接諸分野の方々との対話を試みたい。トマスは、感情を、愛、憎しみ、欲望、忌避、喜び、悲しみ、希望、絶望、大胆、怖れ、怒りの十一種に分類するが、そこで注目に値するのは、肯定的な感情の否定的な感情に対する優位、という観点である。このような観点は、単にキリスト教的な世界観を根拠として主張されているのではなく、詳細な哲学的・論理的な分析に基づいて提唱されている。こうした観点の妥当性を含め、隣接諸分野の専門家の方々との対話のなかで、「感情」についての多面的な考察を深めていくための機会となることを目指したい。
 
亀田達也「ヒトの高次共感をめぐって」
「ヒトの共感能力とは何か」という問いは、社会的存在としての人間を考える上で極めて重要である。痛みや恐れ、興奮が集団内で伝搬する「原初的な共感」は、群れ生活を営む動物が同種他個体の反応をモニターし、その反応を自らも引き受けることで、捕食者の出現などの環境変化に直ちに反応できるように身体的に準備する、といった適応的機能をもつだろう。これに対して、ヒトに特徴的とされる「高次共感」の機能的意義についてはほとんど分かっていない。ヒト社会において特徴的とされる「共感性」が、ほかの動物種とどこまで連続で、どのようにユニークなのかを解明することは、「ヒトの心の本質的な社会性」を理解するうえで極めて重要なポイントである。本発表では、亀田研究室で行ってきた「痛み反応の同期化現象」をめぐる一連の実験研究について紹介し、ヒトの原初的共感と高次共感の相互作用様態と、その規範的含意について考える。
 
鈴木真「倫理学と経済学における帰結主義的伝統と価値の測定―自然主義の一局面―」
社会科学で道徳研究が盛んだが、そこでは命令、禁止、許可を表す規範の一種としての道徳の部分に焦点が当たる。しかし道徳には効用(幸福)や平等などの価値に関する部分もあり、これには社会科学の他の分野―効用等の測定に関わる分野―が関連する。本発表では、効用測定の理論と実践から価値と道徳規範にアプローチする。
経済学や倫理学で有力な規範学説によれば、価値は規範の根拠(の一部)である。この帰結主義には様々あるが、各主張の成否は、価値がいかなる仕方で測定できるかということにかかるところがある。例えば総量功利主義は、全関係者の効用の総量を最大化する行為をなすべきだとするが、この主張には効用が比率尺度で測れ、個人間で比較できるという前提がある。生涯における効用の平等配分に価値をおく説には、個人間で効用水準が比較できるという前提がある。こうした前提が満たされる見込みがどれだけあるのか、効用測定の理論と実践から検討してみる。

2014/11/1

渡辺匠・唐沢かおり 「自由意志信念の測定の問題」 科学基礎論学会秋の研究例会ワークショップ『自由意志と道徳的責任を帰属する心理』, 東京大学, 2014年11月1日

 

松本 龍児・唐沢 かおり 「自由意志信念の社会的機能」 科学基礎論学会秋の研究例会ワークショップ『自由意志と道徳的責任を帰属する心理』, 東京大学, 2014年11月1日

産業組織心理学会の記念シンポジウムで発表しました。
 
会期:2014年9月13日(土)〜14日(日)
会場:北海学園大学・豊平校舎7号館
 
産業・組織心理学会 30 周年記念シンポジウム
「産業・組織心理学のアイデンティティ,可能性,社会的貢献:他の心理学領域の視点から」
話題提供者:大坊郁夫(東京未来大学)・唐沢かおり(東京大学)・坂上貴之(慶應義塾大学)
指定討論者:角山剛(東京未来大学)
企画・司会:鈴木淳子(慶應義塾大)

《小講演》
 
9/10(水) 11:40~12:40
裁判員の量刑判断プロセス-被害者の発言に対する非対称な認知の観点から-
講演者:白岩 祐子(東京大学)
司会者:唐沢かおり(東京大学)
 
 
《一般研究発表(ポスター)》
 
9/10(水) 15:30~17:30
渡辺 匠・櫻井 良祐・綿村 英一郎・唐沢 かおり
自由意志信念は自己コントロールを維持できるのか?
 
9/12(金) 13:10~15:10
櫻井 良祐・渡辺 匠・唐沢 かおり
実行意図の形成が制御資源の節約に与える影響

2014/9/6

岡田 真波・唐沢 かおり

制御焦点の活性化が存在脅威管理に及ぼす効果の検討

10:00-12:00(ショートスピーチ)

 

白岩 祐子・唐沢 かおり

被害者の裁判参加が厳罰をもたらすとき

理性的な裁判イメージによる調整効果の検討

10:00-12:00(ショートスピーチ)

 

松本 龍児・櫻井 良祐・渡辺 匠・唐沢 かおり

自己と他者に関する自由意志信念が攻撃行動に与える影響

13:45-15:45(ショートスピーチ)

 

櫻井 良祐・渡辺 匠・唐沢 かおり

既達成の目標が果たすライセンス機能

自我枯渇時における自己制御過程に着目して

16:00-18:00(ポスター)

 

武井 恵亮・唐沢 かおり

道徳的自己スキーマと制御焦点が道徳的行動意図に与える効果

16:00-18:00(ポスター)

 

橋本 剛明・唐沢 かおり

不公正へのコントロール知覚と公正世界信念が謝罪への反応に与える影響

16:00-18:00(ポスター)

2014/9/7

<<ワークショップ>>

社会的判断

測定の問題と現象論

竹村 和久    早稲田大学

坂上 貴之    慶應義塾大学

唐沢 かおり   東京大学

若山 大樹    駒澤大学

林 幹也     明星大学

羽鳥 剛史    愛媛大学

13:00-15:00

<<ワークショップ>>
7/26(土) 13:45-15:00
自由意志信念と決定論的信念をめぐって
企 画 者  唐沢 かおり   東京大学
企 画 者  戸田山 和久   名古屋大学
話題提供者  唐沢 かおり   東京大学
話題提供者  戸田山 和久   名古屋大学
話題提供者  渡辺 匠     東京大学
話題提供者  片岡 雅知    東京大学
指定討論者  亀田 達也    北海道大学
指定討論者  出口 康夫    京都大学
 
 近年、「自由意志」の存在を信じることで向社会的行動が促進される一方、決定論的世界観を保持していると嘘をつくことや、他者への攻撃行動が促進されることが明らかになりつつある(Baumeister et al., 2009等)。「自由意志と決定論の対立」という哲学の伝統的議論の枠組みに依拠したこれらの研究は、心の哲学と脳神経科学による「脳内過程決定論」とその倫理的含意、道徳的判断に関する実験哲学的検討(Chuchland, 2011等)など、我々の「心的過程の道徳性」にまで踏み込んだ議論にも広がりつつあり、自由意志信念が道徳的主体としての自律的な行動の心的基盤となる可能性を示唆するものとして着目に値する。一方、自由意志や決定論的要因は、「自分や他者の行動を決定する要因」の一つでもあり、社会心理学は、その信念や認知の影響について、原因帰属・本質主義・遺伝子決定論、さらには自動的情報処理など、多様な研究の枠組みのなかで論じてきた自由意志信念に関する研究を、社会心理学が蓄積してきたこれらの研究知見と関連付けたうえで、今後の研究課題を発見するための議論を行うことは、原因認知、自己制御、他者判断過程という重要な社会的認知過程を新たな視点から解明する可能性を開くとともに、「自由意志と決定論」に関する議論を重ねてきた分析哲学と連携することで、実証的知見や哲学的議論と「自由意志を持つ道徳的主体(Moral agent)」という人間観との整合性と妥当性、さらには、その社会的含意を考察することをも可能にする。本ワークショップは、そのような期待のもと、社会心理学と哲学の協同的な議論の場の構築を目指して企画する。
 ワークショップでは、唐沢および戸田山が、社会心理学および哲学の立場から、本テーマの位置づけと重要性、研究の可能性について議論を行う。ついで、渡辺および片岡が、社会心理学および哲学の研究現場における具体的な研究事例を紹介する。最後に亀田と出口が指定討論者として今後の検討課題や問題点を指摘する。
 
<<個人発表>>

2014/7/26

橋本 剛明・唐沢 かおり

勢力感が制裁反応に与える影響―カラシ入りシュークリームを用いた検討―

10:00-11:15(口頭)

 

二木 望・櫻井 良祐・渡辺 匠・唐沢 かおり

実体性が両面価値的な集団への態度に及ぼす影響について

13:45-15:00(口頭)

 

松本 龍児・櫻井 良祐・渡辺 匠・唐沢 かおり

自由意志信念が制裁・報復としての攻撃に与える影響

15:15-16:45(口頭)

 

渡辺 匠・櫻井 良祐・綿村 英一郎・唐沢 かおり

自由意志信念が精神状態におよぼす肯定的効果

17:00-19:00(ポスター)

 

小林 麻衣子・白岩 祐子・唐沢 かおり・松井 豊

犯罪被害者遺族の視点から見た有用なサポート

17:00-19:00(ポスター)

2014/7/27

櫻井 良祐・渡辺 匠・唐沢 かおり

実際の自我枯渇と自我枯渇の認知が制御資源の節約に与える影響

11:00-13:00(ポスター)

 

白岩 祐子・唐沢 かおり

量刑判断に対する抑制効果の検討:「理性的」な裁判イメージと「感情的」な被害者イメージに着目して

11:00-13:00(ポスター)

Watanabe, T., Sakurai, R., & Karasawa, K.
“The effects of free will beliefs in Japan: Disbelief in free will impairs overriding impulsive decisions.”

Watanabe, T., Sakurai, R., & Karasawa, K.
“Determined to look cool: Disbelief in free will increases socially desirable responding.”
 
Sakurai, R., Watanabe, T., & Karasawa, K.
"Effect of implementation intentions on conserving regulatory resources"

Sakurai, R., Watanabe, T., & Karasawa, K.
“The effects of perceived versus actual ego depletion on conserving regulatory resources.”

Sakurai, R., Watanabe, T., & Karasawa, K.
“Resource allocation in goal competition: Does an unattainable goal conserve self-control strength?”
Friday, May 9, 2014 9:00 - 10:00 (Poster)

Sakurai, R., Watanabe, T., & Karasawa, K.
"Unconscious goal activation occupies executive functions: Subliminal priming of the graphic stimulus"
Friday, April 11, 2014 14:30 - 15:30 (Poster)