大会シンポジウム

『社会心理学の意義を語る:知としての価値、そして公共性』

 社会心理学の知は、学術的にも実践的にも、様々な可能性のもとに開かれており、また開かれているべきである。現在の研究知見を深めることのみならず、他領域との融合を含むあらたな学問領域の創出、喫緊の、または中期的に予測される社会問題の解決への貢献など、目指すべきところは多い。一方、なにを目指すとしても、自らの現状を、内部から、また外からの批判も踏まえて振り返り、立ち位置を相対化しながら方向を探ることが、有意義な知の生産、情報発信、内外での協同の促進には必要となる。それは社会心理学の知を閉じたものとせず、公共の場――他領域も含む学問世界にせよ、実社会にせよ――におきながら鍛え磨いていくことでもあるだろう。
 本シンポジウムは、このような認識のもと、「外」からの社会心理学に対する批判や期待の言葉、またそれへの応答を共有し、議論する場として企画するものである。行動生態学・進化心理学者の長谷川寿一先生、科学哲学者の戸田山和久先生には、それぞれの立場からみた社会心理学について語っていただく。それを受けての応答を、浦光博先生、亀田達也先生のお二人にしていただく。いずれも「語りたいこと、語るべきこと」にあふれている方々である。フロアからの活発な議論をも踏まえ、これからの社会心理学について考える有意義な機会としたい。

司 会:唐沢かおり
発表者:長谷川寿一(非会員)
発表者:戸田山和久
指定討論者:浦光博
指定討論者:亀田達也(非会員)

日時: 大会1日目(9月30日・土) 13:15 - 15:15
会場: 法文2号館 1番大教室